大大坂紳士クラブはバーである。でも珍しい酒があったり、数百種類のカクテルが売り物なわけではない。主役はカウンターに立つマスター・鳶定吉さん、その人。鳶さんは「私がつくりたい時代を表現したんです」と語る。グラスや小物に至るまで、徹底した昭和感の店内。表にあるメニューには10種類ほどの洋酒やカクテルといったものが書いてあるだけ。しかしカウンター8席は昼夜問わず満席で、お客はひっそり、でも満足げに鳶さんがつくる酒を愉しんでいる。お客は鳶さんに会いに、今日もバーの扉を開ける。バーの真髄はバーテンダーにあり、なのだ。淑女歓迎。昼下がり三時より営業。 |